犬のトリミング

毛玉やもつれはブラッシングせず、カットします

毛玉やもつれを本当の意味で「とく（ほどく）」のは、とても時間がかかります。
短時間で済まそうとすれば、それはブラシで「引き裂く」「引きちぎる」ことになります。当然ですが、イタイです...😢
犬に痛みを与えてまで、あるいは長い時間をかけてまで、もつれを処理することは、犬にとってのメリットはないと考えます。

耳の毛は、治療上必要な場合を除き、抜きません

当然ですが、生えている毛を抜くわけですから、イタイです...😢
また毛を抜くことで耳の中の皮膚が炎症を起こしてしまうこともあります。

爪は血管の手前ギリギリではなく、その犬が痛みを訴えない位置でカットします

爪切りは犬が嫌がる作業のトップに君臨すると思います。中にはパニックやチアノーゼを起こす犬もいるほどです。
爪切りが痛いのは、何も深く切り過ぎて出血したときだけではありません。
出血せずとも神経に伝わる振動が不快だったり、足の持ち上げ方で関節が痛いこともあります。

犬が苦痛や不快感を強く示すケアは、それが途中であっても中止します

そのケアが見た目を整えるためのものであったり、お手入れする上で少し楽になる、程度の必要性なのであれば、犬が嫌がった場合は中止します。

必要なケアに苦痛や不快感を示す場合、その犬が受け入れやすい方法を探します

そのケアが、犬の健康上どうしても必要なものであれば、犬が嫌がってもやらなければならないこともあります。
そのような場合はどうすればその犬の恐怖心や不快感が少なく済むのか、毎回考え続けます。

犬がカットを拒絶する場合は、できる範囲でのカットにとどめ、スタイルを綺麗に整えることは優先しません

カットはバリカンやハサミといった刃物を使います。作業中に犬が動いてしまうとケガをさせてしまいます。
動きを止めるために強い力で犬を押さえつけなければならないような状況であれば、犬には負担が大きすぎますし、そうまでして綺麗なスタイルを作ることは、犬にとっては必要なことではないと考えます。

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